新潟県産醤油の復刻に挑む醤油屋「㈱ホクショク」

長岡市新産で醤油販売業を営む(株)ホクショクにお邪魔しました。

㈱ホクショクは、長岡市十日町にある新潟県醤油協業組合で醸された醤油の販売会社として設立された会社です。

新潟県醤油協業組合は、昭和47年に新潟県内の老舗醸造業18社が集結して設立された会社で、新潟県の醤油総生産量の約7割を生産しており、近年では化学調味料に頼らず、素材の味を活かした商品を中心に活動しているのが特徴で、地元をはじめ全国でも愛されている醤油メーカーです。

今回は、長岡産食材を利用した面白い商品があるという噂を聞きつけましたので、醤油事業部部長の堀 渡さんにお話しを伺いました。

 

ご紹介いただいた商品は、山古志のかぐらなんばんを使った「カグラスコ」「柚子胡椒」、新潟県産の原料にこだわった「郷土の実り」です。

 

↑ 左から「カグラスコ」「柚子こしょう(赤、緑)」「郷土の実り」

 

悶絶するかぐらなんばんのパッケージが目をひく「カグラスコ」。

山古志で栽培された「かぐらなんばん」を原料に、化学調味料や保存料等を使わず、醸造酢と食塩だけで味を調えたペッパーソースです。

堀さん曰く、イタリア料理との相性が良いとのことです。

実際に味見をしてみると、唐辛子を原料とするペッパーソースと違い、舌を刺すような辛味は少なく、「かぐらなんばん」特有の甘みと酢の酸味が広がった後に爽やかな辛味を感じる優しい辛さのペッパーソースでした。餃子やラーメンなどにも合う気がします。

 

↑ 一見、ラー油のように見えますが、タバスコに近い味です。

 

 

お洒落なパッケージが特徴の「柚子こしょう」は、赤と緑の2色展開。

カグラスコと同じく山古志産の「かぐらなんばん」を使った商品で、こちらも保存料等は不使用とのこと。

同じ種類の野菜で作っているので味の違いが気になりましたが、味見をしてみて、違いにビックリしました。

 

赤く熟した「かぐらなんばん」を使った方は、甘みとまろやかな辛味が特徴で、ボディ感の強い仕上がり。

このまま白飯と食べてみたいと感じる味でした。

若い緑の「かぐらなんばん」を使った方は、爽やかな辛さが柚子のシトラス感を引き立たせ、フレッシュな仕上がり。

堀さん曰く、万能調味料として焼き鳥や刺身、鍋にもおすすめとのことです。

 

 

新潟県産醤油「郷土の実り」は、㈱ホクショクと新潟県醤油協業組合、山崎醸造㈱の3社で構成する「新潟県産醤油復刻プロジェクト」の取り組みにより生まれた製品とのこと。

 

醤油の主な原材料は大豆と小麦ですが、新潟県は大豆の生産量全国7位(H28年度-農林水産省「作物統計」)を誇るものの、小麦は生産量全国38位(前同)と少ないのが現状です。なので、新潟県産の原材料だけで醤油を醸すのは難しいとされてきた経過があります。

 

そのような状況の中、前述のプロジェクトを開始された経緯を堀さんにお聞きすると

醤油メーカーとして、新潟県の農業に何か寄与できないか考えたときに、県産小麦の大口買い手となることで、小麦の生産振興による農業の活性化ができるんじゃないか、と考えられたとのこと。

非常に心強い取り組みに敬服です。

また、同プロジェクトでは、一般の方や子供からも収穫や仕込みの体験に参加してもらう取り組みを行っているとのことで、食育という観点でも注目されています。

ちなみに、「郷土の実り」で使用している大豆の大部分は、長岡市の雲出で採れたものとのことでした。

 

今回ご紹介した商品は、農産物直売所「なじら~て」や長岡駅内のお土産ショップなどで購入できるとのことです。

 

商品の開発秘話などの詳しいお話は、1月26日(金)18時30分~18時45分に放送のFMながおか長岡産魅力発見「メイドイン長岡うんめぇーもん市場」でご紹介します。ぜひお聞きください。再放送は、翌週金曜日12時から。

 

2018-01-25T17:27:48+00:00
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